Lesson3-2 エコ認証マークとは

SDGsな生活をするためのヒントを探してみましょう。

エコ関連の認証が付いて入るものを使う

オーガニックテキスタイルの世界基準(GOTS)

https://global-standard.org/より引用

Global Organic Textile Standard(GOTS)は、
テキスタイル製品を作るための繊維のオーガニック基準です。

原料の70%以上がオーガニックであることの認証マークです。

原料だけでなく、加工や製造の工程もオーガニックであることと、
水やエネルギーなども環境目標が設定されています。

さらに児童労働・強制労働の禁止など、
人権にも配慮されたことが証明された製品に付いています。

認証を取るには厳しい基準をクリアしなけらばならず、費用もかかるため、
こうした商品は高価になってしまいますが、
大切に長く使うことでSDGs達成につながります。

MSC認証

https://www.msc.org/jp より引用

MSC認証(海のエコラベル)は、
水産資源や環境に配慮した漁業で獲られたものに付いています。

Lesson2-4で学習したゴール12で、
水産資源について学んだことを覚えていますか。

現在水産資源の多くは、持続可能なレベルを超えて漁獲されています。

MSC認証では、

  • 漁獲量が適正であること
  • 生態系を維持できる漁業であること

などを第三者機関が厳しく審査し、
認証を得た後も定期的に監査を受けます。

海産物を購入するときは、
海のエコラベルが付いたものを探して、水産資源の保護に貢献しましょう。

バイオマスマーク

https://www.jora.jp/biomassmark/ より引用

バイオマスとは生物由来の有機性資源のことです。

石油などの化石燃料を除き、再生可能な資源のことを指します。

例えば木材や生ごみ、家畜の排泄物、
サトウキビやテンサイといった作物などがバイオマスにあたります。

バイオマスを10%以上使用しており、
品質が基準に適合していると認証された商品に、
バイオマスマークは付与されています。

洗剤、文房具などの日用品、レジ袋など、
あらゆる商品についていますので探してみましょう。

レインフォレスト・アライアンス

https://www.rainforest-alliance.org/ja/ より引用

レインフォレスト・アライアンス認証マークは、
農園の環境、土壌・水といった天然資源、生物多様性を保護し、
労働者の労働条件などの厳しい基準を満たした農園に与えられます。

バナナ、コーヒー、お茶などを中心にこのマークが付いているので、
探してみましょう。

レスポンシブル・ウール・スタンダード(RWS)

https://textileexchange.org/standards/ より引用

Responsible Wool Standard (RWS)は、
羊の福祉(人道的な扱い)と牧草地の健全さを基準に則り管理された商品です。

また製品に至るまでの過程も、審査があります。

「ミュールジング」という言葉を聞いたことがありますか。

羊の臀部や陰部はシワがあり、汚れがたまりやすいので、
無麻酔で臀部や性器を切り取ってしまう方法です。

すでに禁止になっている国もありますが、
まだおこなっている国もあります。

RWSの基準ではもちろんミュールジングを禁止しています。

ウールは自然素材で暖かく、好きな人も多いでしょう。

ウール製品を購入するときは、
RWSマークが付いたものを探してみましょう。

リーピングバニー

https://www.leapingbunny.org/ より引用

リーピングバニー=LEAPING BUNNY PROGRAMは、
動物愛護団体が立ちあげたクルエルティフリーの認証プログラムです。

クルエルティフリーとは直訳すると「残虐性がない」という意味ですが、
つまり製品の開発から製造に至るまで、
全てのプロセスにおいて動物実験をしていない製品を指します。

リーピングバニーは化粧品を中心とした商品に認証されています。

世界の国々では動物実験を禁止している国が多いですが、
日本は依然として動物実験が多いのが現状です。

動物の福祉はSDGsとは少し離れますが、
サスティナブルやエシカル消費への意識が高まる中、
クルエルティフリーも多くの人から支持を得ており、
切り離せない動きとなっています。

環境問題を考える人は、動物の福祉を考える人も多いのでしょう。

あなたが使っている化粧品は大丈夫ですか?

知らず知らずのうちに動物を苦しめることは避けたいものです。


私たちの生活は、
本当にたくさんの商品に囲まれています。

その1つ1つの商品ができるまでの、

  • 環境への影響
  • 生態系への影響
  • 労働者の労働環境
  • 動物の福祉

を、今一度よく調べ、何を消費するか判断し、正しい選択をしましょう。

正しい選択を助けるために、こうしたエコマークを利用するのも
1つの手段であることを頭の片隅に入れておいてください。