
SDGs度チェックをしてみよう
SDGsの基礎知識についてしっかり学び、
前回までのレッスンで解説したこれまでの古い価値観と、
これからの新しい常識についてもよく認識したら、
自社のSDGs度を診断してみましょう。
「自社がどの程度SDGsの実践ができているか」
「まだ取り組んでいない目標で、自社と関連のあるものはないか」
を把握することで、
これからどのSDGsの目標を実践していけば良いかが明確になります。
SDGs度のチェックポイント
事業内容とSDGsの関連をチェック
まずは自社の事業内容で、
SDGsの目標に関連のあるものはあるかチェックしましょう。
そしてその取り組みをまた噛み砕いて、
SDGsのターゲットに照らし合わせます。
例えば「目標5.ジェンダー平等を実現しよう」に、
自社の事業内容が関わっている場合、
具体的にどのように関わっているか考えてください。
以下のように洗い出してみましょう。
- 女性の採用比率を高めている
- 女性の管理職や役員の比率を高めている
- 出産・育児に関する子育て支援が充実している
- 会社が提供している子育て支援の利用がしやすい社風だ
もう1つ例に取って見てみます。
「目標12.つくる責任 つかう責任」に、
自社の事業内容が関わっている場合です。
以下のように洗い出してみましょう。
- パッケージを簡易化している
- 廃棄物の削減目標を立てている
- 資源の再利用に努めている
このように、事業内容とSDGsの関連を細かく調べてみましょう。
その取り組みは持続可能かをチェック
その取り組みはSDGsの目標達成に貢献するもので、
かつ、自社の経営にとってもプラスになるかチェックしましょう。
例えば、社用車に環境負荷の低い自動車を採用しているとします。

この取り組みは「目標7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
に関わっていますね。
環境負荷の低い自動車ならCO₂削減に貢献してるので、
社会的に求められている活動になります。
そして、燃費が良いので自社の経営にとってもプラスになり、
経営的にも求められている活動となります。
社会的にも、経営的にも求められていることが持続可能な活動であり、
取り組む上で重要となります。
取り組みを評価してみる
SDGsに関連していた事業は、
その取り組みがどのように貢献したか、
しっかり評価してみてください。
上の例で取り上げた環境負荷の低い社用車の場合なら、
どのぐらいCO₂を削減できたか、
燃料費をどのぐらい節約できたか調べます。
客観的な数字を把握しておくことで、
対外的にもアピールしやすくなります。
他にもSDGsに取り組めることはないか?
自社の事業内容の中で、SDGs関連のものがないか、
探してみましょう。
ビジネス環境は刻一刻と変化しているので、
常日頃よりアンテナを張っておくことが重要です。
自社に関連するESG問題も把握しておきましょう。
このように、SDGsへの取り組みは、
社会や消費者のニーズに応えられるようにしておきましょう。
「すでに取り組んでいるから大丈夫」ではなく、
現状の取り組みをしっかり評価
↓
他に関連するものがないかリサーチ
↓
実践
↓
評価
という定期的な取り組みをしていきます。
※SDGs実践の詳しい取り組み方法は、
Lesson7で学習します。
SDGs診断をやってみよう
「大阪商工会議所」のホームページに、
SDGs取り組み診断が掲載されています。
自社の取り組みを3段階で評価し、どの程度取り組めているかを
チェックすることができます。
事業内容とSDGsの各目標を照らし合わせることができるので、
SDGsの関連をチェックするのに便利です。
ぜひ診断してみてください。
Lesson5では、中小企業がSDGsに取り組むべき理由や、
実践に入る前の準備について学習しました。
次のレッスンからは、
SDGsとESGについて学習を深めていきます。

