SDGsの商品アイディア〈続き〉

ユニセックス商品　

かつて化粧品といえば、ターゲットは女性でした。

ドラッグストアの売り場コーナーでも、
男性化粧品はほんの一部でしたね。

しかし、現在は化粧品を使う男性は増えており、
男性用化粧品のマーケットは拡大しています。

一方で、男性用のアパレル製品を買う女性も多いです。

これからは「男性用」「女性用」とターゲットを絞ってしまうと、
ビジネスチャンスを逃すことになる可能性があります。

ジェンダーレスの商品やサービスを開発することは、
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」につながる取り組みです。

男性も女性も使える商品は、現在のところ、
上であげた化粧品業界、アパレル業界が多いですが、
これからはさまざまな業界でユニセックスの商品が出てくるでしょう。

小学生のランドセルも、昔は女の子は赤、男の子は黒がお決まりでした。

しかし、最近では黒や紺、茶色を選ぶ女の子も多いです。

現在の自社のサービスが「男性向け」「女性向け」であっても、
この先はどうなるかわかりません。

これまでの固定概念を外し、
自社製品やサービスのターゲットを見直して、
ジェンダーレスのマーケットで
ビジネスチャンスを掴むことも視野に入れておきましょう。

環境に優しい商品の特徴の１つとして、
「ゴミにならない」ことがあげられるのではないでしょうか。

ファストファッションのように、
安くて長持ちしない製品は使い捨てのようにされるため、
大量のゴミが発生します。

一方で「長く使えるもの」を製品として提供することは、
立派なSDGsの実践です。

エシカル消費の波も来ているとおり、
ファストファッションを好む消費者ばかりではなく、
環境に配慮した製品を好む消費者も増えています。

「長く使える」「耐久性のある」をアピールすることで、
そうした消費者に支持されるでしょう。

すでに自社の商品が「長持ち」する高品質な製品の場合、
このテーマは比較的取り組みやすいででしょう。

「長持ちする」「耐久性のある」という言葉だけでは消費者に伝わりにくいので、
どのように長持ちなのか、どうして耐久性があるのか、
しっかり理解してもらえるようにアピールしましょう。

IKEUCHI ORGANICは、
「最大限の安全と最小限の環境負荷」を会社理念に、
オーガニックコットン100％のタオルを生産しています。

ヘビーユースにも耐える長持ちが売りのタオルや、
顧客の使い古しのタオルを預かって、
メンテナンスして返却するサービスもおこなっています。

来店やお買い上げの時に、
ささやかなノベルティを配ることもあるでしょう。

最近では、SDGsを意識したノベルティを目にする機会が増えました。

環境に配慮したノベルティであれば、
一般的なものよりも長く大切に使ってもらえる可能性も高くなるので、
社名などを入れて認知度を高めるツールとしては、
効果も高くなります。

SDGsを意識したノベルティは比較的取り組みやすい活動ですが、
ただ配るだけでは、
消費者にSDGsへの取り組みが伝わりにくいです。

どのようにSDGsを実践しているのかを
しっかりとホームページやSNSで発信した上で、
活用するようにしましょう。

また、SDGsへの取り組みを何もしていないのに、
ノベルティだけを取り入れるのでは、
うわべだけだと思われかねませんので注意が必要です。

エコなノベルティの取り扱いがあるECサイトはたくさんあるので、
参考に見てみると良いでしょう。

次のレッスンでは、
商品の売り方や、お店づくりのアイデアについて
解説します。