サラヤ株式会社

サラヤは、洗剤などを販売する会社です。
昔からよく見る「ヤシノミシリーズ」など、
一度は手に取って使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
サラヤは1952年の創業時より、
人や環境に優しい植物由来の商品を提供し続けています。
持続可能なパーム油生産の取り組み
パーム油の生産は、プランテーション拡大による熱帯雨林の伐採や
生物の多様性の損失など、
環境問題を引き起こしていることを、
Lesson3-1で学習しましたね。
環境への負荷が少ないと思われているパーム油ですが、
生産過程で環境破壊をしているのです。
サラヤはこの問題を受けて各種団体と協力し、
野生動物の救出活動や、
RSPO認証のパーム油の普及に努めています。
100万人の手洗いプロジェクト
「100万人の手洗いプロジェクト」は、
手洗いがまだ満足にできないウガンダ共和国(東アフリカ)において、
2010年より日本ユニセフ協会と協力して、
手洗い促進活動を支援しているプロジェクトです。
サラヤの対象商品の売り上げの1%が、
このプロジェクトに寄付されています。
発展途上国では、現在でも数多くの幼い命が
病気などで命を落としています。
しかし、その病気の多くは、正しく手を洗うことで防げると言われています。
正しい手洗いの方法を普及して子どもたちの病気を予防し、
子どもたちの命を奪う原因となる病気を予防する取り組みをするのが、
このプロジェクトです。
株式会社籠谷

「たまご事業」「電気事業」「ファーム事業」を展開する籠谷は、
さまざまなSDGsの取り組みをしている会社です。
たまごとジェラートのお店「yellow」では、
地元産の卵や果物、農作物を使ったジェラートやプリンなどを
販売・提供し、地産地消に貢献しています。
(地産地消は温室効果ガスの排出が少ない)
また生産過程でヒビが入ってしまい出荷できない卵は、
たまごサラダなどの原料にするなどして、
食品ロスを防ぐ取り組みもおこなっています。
エイアンドダブリュ沖縄株式会社(A&W沖縄)

A&W沖縄は、沖縄県民に愛される
アメリカ生まれのハンバーガーショップです。
A&W沖縄では、2020年に大豆パティを使ったハンバーガーを販売していました。
世界は数年後には、タンパク質の需要に供給が追いつかなくなると
予測されています。
そこで「植物肉」が代替タンパク質として注目されています。
2024年現在、沖縄A&Wのメニューには大豆のみのハンバーガーは販売されていませんが、
ビーフと大豆のパティを使ったハンバーガー(ビーフビーンズバーガー)の商品があり、
「地球の未来」と「おいしさ」を追求しています。
またA&W沖縄が採用した大豆ミートはDAIZ株式会社の商品です。
同社は独自の技術で環境負荷の小さい次世代植物肉「ミラクルミート」を開発し、
食用肉の味や食感に劣らない大豆ミートを販売しています。
DAIZ株式会社は国内大手企業ともパートナーシップを組み、
プラントベース食品の開発を進めています。
大川印刷
大川印刷は横浜市に本社を置く印刷会社です。
大川印刷では、ゼロカーボンプリント(CO₂ゼロ印刷)を
2016年よりスタートしています。
これは、事業活動によって排出されるCO₂などの温室効果ガスを算定し、
代わりに森林育成などの活動で相殺し、カーボンオフセットすることを
意味します。
顧客が大川印刷で印刷を発注することで、
印刷物のCO₂排出量がゼロカウントになるので、
顧客自身もSDGsに貢献できるということです。
また同社は、太陽光パネルで自家発電を20%、
残り80%は青森県横浜町の風力発電の電力を購入し、
「再生可能エネルギー100%」を実現しています。
Lesson10では企業のSDGs取り組み例について学習しました。
ここで学んだ企業以外にも、
さまざまな企業がSDGsの実践をおこなっています。
まずは同業他社の取り組みなどを調べてみるのも、
良い参考になるのではないでしょうか。

